週刊少年ジャンプの招かれざる客である私ですが漫画が大好きで今迷っていることがあります。
以下の漫画のどれを大人買いするかということです。
BEASTARS(板垣巴留著、秋田書店)はkindleで揃えたんですが……。
・『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平著、小学館)
→完結済み、全46巻、新品で揃えた場合約2万8千円。あと読んだら気持ちが落ち込むから家に置きたくない。
・『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博著、集英社)
→完結してないしする気配もない。既刊36巻、新品揃えた場合約1万8千円。休載している間に鬼滅の刃が完結しましたが……。いちおう初期はちょっと掲載がかぶってたのかな?
・『チェンソーマン』(藤本タツキ著、集英社)
→第1部が今週終わったのかな? 既刊10巻、だいたい5000円あればわかる。続編がジャンプ+(ジャンプラ)で連載なのが面倒くさいというか本誌でやってくれと思う……。SQもそうなんだけどああいう増刊号とか本誌から分派した何かが大量にある雑誌は忘れる。これは自分の頭の問題。
・『呪術廻戦』(芥見下々著、集英社)
→既刊13巻、どんどん盛り上がってる感じ。だいたい7000円あれば買えるかな? ポスト鬼滅とか言われてるけど実際どうなんだ。
あとは森薫『乙嫁語り』の買ってない巻がどれかわからなくて(実家に置いてあるため何巻まで買っているかいつも忘れる)読めていないのでそれを追いかけたい。
私、漫画で次に流行するものを見抜くセンスは特にないので『鬼滅の刃』は『サムライうさぎ』とか『保健室の死神』みたいに、ジャンプ好きで読んでるひねた人間には愛されるけどマスに受けるものじゃなさそうと思ってた。けど、流行していて驚く。
『鬼滅の刃』はみんなどう思っているかは知らないけど作者は確実に人体損壊描写をやりたいがために鬼っていう存在をボコボコにしてるだろ、と思ってます。劇場版で敵の鬼が「お前も鬼にならないか?」と、若く強く美しい見方役のキャラクターを勧誘するんですが、鬼は作者の思いを代弁している感情が漏れ出ているように感じられてならなかった。
「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく 俺はつらい耐えられない 死んでくれ杏寿郎 若く強いまま」(「鬼滅の刃」63話)
「死ぬ…!!死んでしまうぞ杏寿郎!鬼になれ!!鬼になると言え!!」(同上、64話)
若く強いままでいられない姿を見ているのがつらいから自分の手で殺すんだってセリフをCV石田彰でやるって趣味悪いなー(褒めてます)。あんなふうな殺し合いや、若い男が若い男を嬲り殺す一連の流れが収録されている映画が興行収入300億円以上なんだから、アーバンギャルドじゃないけど「日本は、病気」だと思う。まあもともと一位で居続けた『千と千尋の神隠し』自体、湯屋という場所で働くことになる10歳の少女という何とも言えない設定なのを考えればそんなものなのかな。
『鬼滅の刃劇場版 無限列車編』を一緒に見に行った友人(おたくではない)はボロボロ泣いてデトックスになったから仕事頑張れるわーと言っていたので、そういう見方はしないのが「普通」というやつでしょうか。