今 敏作品は幻想と現実が混ざり合う瞬間を描いているので好きだ。
そして結局確固たる現実世界を支持しているラストに落ち着くところもリアリストっぽくて良い。
Perfect Blue(1997)と千年女優(2001)は両方とも「演じる」ことと演じていない自分が混ざり合っていくような、前者はサイコホラーですが後者は思い出を振り返る形で描かれている。
Perfect Blueに関しては主人公の未麻の着ているものや口紅の塗り方も含めて心境の変化がビジュアル面でも再現されているところがすごいなと思う。千年女優も同じキャラクターがどう年を取っていくかをきちんと追っているし。つくづく今 敏が去った世の中に居続ける意味って何だろうと思う。いや、でも池上永一の新作小説買ったから早く読まないといけないんだった。
↓のアニメを使ったPV、何なんだろう……。興味深いので貼っておく。こういう90年代アニメの雰囲気最近流行ってますよね。

「Serial Experiments Lain」とか、「ブギーポップは笑わない」とか、世紀末特有の空気を味わえるようなものが好きです。なんなんだろうあのセル画の感じ。別に今のアニメをけなしたいわけじゃないし懐古厨になりたいわけでもないんだけど、画一化された作画に魅力はあまり感じない。京アニ作品も、アニメとして丁寧に作られていることはわかるけど話自体がそんなに好きじゃないのでいまいち乗り切れない。
ヒプノシスマイクのアニメはギャグとして面白かったです。ハムスターのラップとか、ラップバトルで負けた相手が爆発する描写とか。しかし約20分でキャラクターを扱えるほどの脚本力のなさが目に付く。キャラ萌え優先だからいいのだろうか?

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