国会図書館に行って過去の雑誌を漁りたい!
 最近は近所の公立図書館を利用していますが、幻文者がいるのか、国書刊行会の書物の王国シリーズやらバベルの図書館シリーズが開架で棚におさまっています。ありがたい話だ。なので、1冊ずつ借りて読んでいる。木地雅映子の書籍もなぜか全部あるし。「マリみて」は途中で止まっているけど……。取り寄せてもらわないといけないな。
 柚木麻子の『BUTTER』(2017年、新潮社)も、ずーっと気になってはいたので読んでみた。結構わかりやすくモチーフが配置されて話が進むので面白い。梶井真奈子に指示されるがままにバターを食べたり料理をしたりして太っていく主人公。思考も操られつつあるのを、親友が止めてくれる。「カジマナ」の理想とする食生活って、消化器から血管の至るところ、脳にまで脂肪が詰まって黄色くなりそうでげんなりしながら読んだ。
 ドラマとかになれば、とは思うけど実際の被害者がいる話がモデルなのをメディアミックスすることはできませんよね……。『ナイルパーチの女子会』なんかは映像化されるみたいだけど。エンタメ小説も好きだけど、わかりやすく話が進んでいく感じが気持ち良くもあり、わかりやすすぎると思うこともあり、で自分わがままだなと思う。単純に「おもしろいもの」を求めて読むとよいのかな。
 ただ、エンタメだと思って読んでいると思いもしない「歪み」みたいなものに面して心臓が抜け落ちるような気持ちになることもあるので、いろんな出会いをしたいとは思います。

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